自慢ではないが、私は結構本を持っている。 毎月5万円以上が本だけのために消えているぐらいだから、 それ相応の冊数があるのは当然だ。
その中には、素晴らしい本も何冊かあって、
その内容が素晴らしいので他人に勧めることも多い。
特にプログラミングに関する本、プロジェクト管理に関する本などは、
「まさに君がほしい本はこれ」
という本があり、
それを貸すことが多い。
しかし。
なぜか知らないが世の中には、
「素晴らしいものは他人のものでも、人に貸して良い」
と思っている人がいるらしい。
結果、その素晴らしい本は又貸しされ、さらに又貸しされ…
いつしか私には追い掛けられなくなることが多い。
私が調べることができた、どこに行ったか判らない本達の一部は 次のような経歴をたどっている。
この本は3度買っている。今手元にあるのが三冊目だ。
一冊目を買ったのは、修士の頃だ。 周りの人に貸した結果、その本は又貸しを繰り返された。 最後に追えたポイントでは、NTT に行った誰かが、 その本を持って就職した、というポイントまでである。
二冊目は、就職したあとに買った。 この本は、買った2年後に人に貸したところから始まって、 どんどん又貸しが繰り返された。 最初は基礎研究所内から始まり、 大和事業所→幕張事業所と移動し、 最後に追い回せたポイントは、 アメリカの YorkTown 研究所に転勤した人が持っていった、 というものでした。 さすがに本一冊を追ってアメリカにまで行く気ににもなれないので、 3冊目を買うことになった…。
Java の教科書として、私はこの本が最高であると推奨する。
この本は、Java を勉強する必要のある人に貸していた。 最後に開発の人に貸した後、行方が知れなくなった。 調べた結果、貸した人がその本で得た Java の技術を持って、 転職した、ということがわかった。
せめて、本を返してからにしろよなぁ…。 (あとビール一杯ぐらい傲れ)
この本は C だけじゃなくプログラミング一般について、 優れた本である。
この本もやはり、優れた本だったので他人に貸した。
案の定そのまま開発の人たちの間を移動し、
大和事業所→幕張→野洲事業所と移動したらしい。
最後に野洲の知り合いの開発者から、
「良い本がある」
と言って貸されたのが、私の本であった。
この経験から1つ学んだことがある。 たとえ本に Date 印が押してあり、 持ち主への連絡先まで書いてあっても、 借りた側はそんなものは一切見ない、ということだ。 でなければ 私の日付印が押してあり、名前と電話番号まで書いてあるこの本を、 私に貸す なんてことをする人が出るわけがない。
これだけ旅をしている本があると、時々思うことがある。 一冊ぐらい私に絵はがきを出したり、 旅の報告をしたりしてくれてもいいんじゃないか、と。
何を言いたいのかって?決まってるじゃないか。
本を借りたら返しましょう。 本の恨みは怖いよぉ (^^;)